TERIAはこの10年間、高精度が必要な用途向けに測位サービスを欧州で提供しています。自社サービスを補完するために、測量・GIS市場向け高精度測位装置を開発することを決定しました。TERIAは要件に合いそうな複数のGNSS受信機を評価しました。既存の衛星ベースのTerriaSatサービスに接続するための、GNSSモジュールに内蔵されたLバンド機能が必要でした。Teriaは、アンチジャミングとアンチスプーフィング技術によるマルチパスの回復力と高いセキュリティ機能を備えた、信頼できるサーベイグレードのRTK測位を決め手に、セプテントリオのmosaic-X5を最終的に選びました。これらすべての機能が、ハンドヘルドに理想的な低電力消費の小型モジュールに搭載されています。
Teriaはmosaic開発キット を入手して、モジュールを徹底的にテストし、試作品を開発しました。それこそが必要としていたものでした。統合プロセスは速やかに、スムーズに進みました。オンラインドキュメントが豊富にあり、高度な訓練を受けたセプテントリオお客様サポートが概略設計を確認しました。そしてオールインワンのEU製測位装置、PYXの誕生です。いよいよ競合他社を相手にその性能を試す時がやってきました。林冠や都市ビルの谷間の過酷なGNSSの条件下の場合、PYXは格段に多いRTK固定を実現することで競合他社を凌駕し、広々とした空間の条件下では、競合他社と同様の性能でした。