動画提供 欧州のGNSS機関
septentrio_apme_fig_1_

 

 

セプテントリオのRxControlアプリケーションでMPx Time Plotを開くと、マルチパスによる個々の擬似距離の誤差をリアルタイムでモニタリングできます。 以下のRxControlのスクリーンショットに示すように、マルチパス誤差は、メートル単位の振幅で振動パターンを示す傾向があります。

septentrio_apme_fig_2

APME+: 原理

APME+(A-Posteriori Multipath Estimation:事後マルチパス評価)は、各追跡チャネルで余分な相関器を使用して、擬似距離と搬送波位相測定値のマルチパス誤差を推定します。  測定値は、推定誤差を差し引いて修正されます。  他のほとんどのマルチパス回避技術では、追跡チャネルの相関器の変更が伴いますが、APME+の場合、追跡チャネルの変更はありません。   マルチパス誤差は、信号の追跡とは関係なく推定されます。 

次の図は、APME+を無効にしたとき (青色) と有効にしたとき (緑色) の疑似距離の誤差の違いを示しています。APME+は、誤差を半分以下まで低減します。 

septentrio_apme_fig_3

 

APME+: ショート・マルチパス向けに得に有効

近くの表面(屋根、地面、建物など)からの反射が最も一般的で、最も危険でもあります。  近くの表面(20 m未満の距離)で反射された信号は、直進信号に比べて短い遅延でアンテナに到達します。  そのため、直進信号との区別が難しく、多くの回避アルゴリズムはうまく機能していません。 

図3は、DGNSSモードでの位置精度に対するAPME+の効果を示しています。

APME+は、セプテントリオ受信機でデフォルトで有効になっています。

.